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ヒトの皮膚を介して発現する食品の新規機能性探索

 皮膚は我々の体が外界と接する部位であり、その最外層である角質の元となる角化細胞(ケラチノサイト)には皮膚の異物侵入や水分の発散を防ぐための物理的バリア機能に加えて、侵入してくる微生物やウイルスに対する生物学的なバリア機能が備わっています。

 当研究室では長く食品の機能性探索研究を行ってきた実績を活かし、皮膚角化細胞の様々な生物学的応答性を指標にした機能性評価を行っています。当研究室では本テーマの研究を有用な食品成分の利活用の場を広げるための研究と位置付け、長い利用経験から安全性の高い食品の利点を生かし、これを新しい機能性と結びつけることで機能性化粧品素材としての可能性を追求しています。

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Saccharomyces cerevisiae 野生株
出芽している様子が見えます
(赤線の長さは10μmです)

ウイルス感染症を日常的に予防できる食品の探索と機能性解明

 現在、世界中で新型コロナウイルス感染症が蔓延し、多くの方々が生命の危険にさらされ大規模な感染対策が経済社会を大きく疲弊させています。世界的に人が世界のあらゆる地域に移動可能となった現在においては、特定地域で生じた新規感染症は瞬く間に広がってしまうため、ウイルス感染に対する高い感染予防を意識した生活スタイルが今後求められていくこととなります。機能性食品素材には、これまでにも多くの種類のウイルス感染に対する抑制効果が報告されており、日常的な感染予防のために抗ウイルス作用をもつ食品素材に注目が集まっています。食品は日常的に摂取可能な素材であるため、抗ウイルス作用をもつ食品素材を生活に取り入れることは、感染予防の観点から重要となります。

 当研究室ではこれまで、冬季の乳幼児下痢症の原因となるロタウイルス感染モデルを用い、抗ウイルス作用をもつ食品素材の探索と機能性解析を行ってきました。また近年では呼吸器疾患であるインフルエンザウイルスの感染評価系も導入し、その成果の情報発信を行っています。本研究では社会が求めるウイルス対策のニーズに対応するため、熱意をもってこのテーマに取り組んでいます。

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信州の地に根差した食資源の機能性解明

 信州は、山々と豊かな自然に恵まれた長寿で知られる地です。その中には伝統的でありながら機能性の解明されていない様々な食品が存在します。私たちはそのような食材に着目し、これまで知られていなかった多くの機能性について明らかにしてました。
 本研究テーマは、長野県や地域自治体、地域企業の方々の要望をもとに、
幅広い分野で連携を取りながら研究成果を報告してきています。信州発の研究成果を世界に発信することで地域に貢献できればと考えています。

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信州といえば山!宝は山にある!?

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とあるお茶の原料ですが、何でしょう?

 大学院生 

Abdullah Al Sufian Shuvo D3

田村 紀人 D1​
細見 基  M2​

杉本 大岳 M2

Amee Shusmita Jahan M1

神徳 いずみ M1

原 維吹 M1

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